飛んでくるニュートリノは密なのか?
ソーシャルディスタンスという言葉をよく聞く今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?今回の担当は櫻井さんです。
ご注意:計算の都合上、0がいっぱい出てきます。その関係で計算を間違えているかもしれませんのでご了承ください。
さてカミオカラボでもよく耳にするニュートリノですが、すごいたくさんの数が日々我々の体を素通りしていくと言われております。
私が館内で説明する場合は
このバッチ1個あたり1秒間で5,000億個
このボール1個あたり1秒間で3兆個 (なんかボールボロボロですね)
くらいの太陽からのニュートリノが通過していると説明してます。
こちらは1㎠あたり660億という数字を元に算出しているわけですが、数だけ見るとすごく密な感じがしないでしょうか?
実際に計算してみましょう。とりあえず大きさは大きさは10^-16cmとします。(ニュートリノの正確な大きさは現在研究中ですのでここでは素粒子の大きさが10^-18m以下といわれているのでその数字を使います。)
まずは1㎠に来たニュートリノ君に1列にびっしり並んでいただきましょう。
66,000,000,000×0.00000000000000001=0.00000066cm
・・・すごく短いですね。それぞれニュートリノ君の大きさの10倍くらい間をあけたとしても1cmにはとうに及びません。
これが実際は1cm×1cmに分散し、通り抜ける時間もまちまちなので
ニュートリノ君の大きさからみればちっとも密じゃないですね。
結論:飛んでいるニュートリノは密ではなかった
というわけでもうしばらくはちょっと不便ですが適度な距離を確保しつつ生活していきましょう。