道の駅と科学館

こんにちは。スタッフの古宿です。
ひだ宇宙科学館カミオカラボは飛騨市神岡町の道の駅「宙(スカイ)ドーム・神岡」の施設内にあります。道の駅と科学館という取り合わせも全国的に珍しいのではと思いますが、そのおかげで、昨年3月のオープン以降、科学に関心のある方にとどまらず、旅行や仕事などで、たまたまこの地に立ち寄られた大勢の方にも気軽に見学していただいております。大変ありがたいことです。
 さて、今回は「宙ドーム・神岡」の歴史について少し書いてみたいと思います。神岡町の市街地を通る国道471号沿いに宙ドームが開設されたのは今から24年前の1996年のことでした。当時は、神岡鉱山の地下にある観測装置「カミオカンデ」で、東大の小柴昌俊先生が超新星爆発からのニュートリノの世界初観測に成功。ノーベル物理学賞の有力候補となっていました。また、次世代機の巨大な「スーパーカミオカンデ」が完成した年でもあります。
 地元では、「星の便りの届くまち・飛騨神岡」のキャッチフレーズを掲げてPRするなど大いに盛り上がっていました。宙ドームは、そんな背景の中から生まれた外来者向けのサービスエリアでした。外観は銀色のシャープな流線形で、未来の宇宙船をイメージしたとされています。レストラン、ファーストフード、朝とれ野菜直売所などのほか、売店の一角にはニュートリノコーナーが設けられ、光電子増倍管の実物やカミオカンデの模型を展示。大型ビジョンで宇宙の神秘に迫る観測の詳細を見ることもできました。ちなみに開設当初は、星の駅と呼ばれていました。2005年に国土交通省から道の駅の認可を受け、現在に至っています。

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