「こうのとり」の後継機は?
こんにちは。高知尾です。休館中はnoteマガジン「スタッフリレーブログ」にて配信を続けてまいりました。カミオカラボは18日からまずは県内の方に限って開館をいたしましたが、今後も週一回のペースで記事をアップしていきたいと思います。
本日は未明に、鹿児島県種子島の発射台から無人宇宙補給船「こうのとり」を載せたH-IIBロケットが無事に打ち上がりました。
HIIBロケットはこうのとりの打ち上げに特化しており、これまでの9回の打ち上げは全て成功しています。そして、今回の打ち上げがラストとなりました(こうのとり、お疲れさま!)。
こうのとりの目的地である国際宇宙ステーションは現在2024年までの運用延長が決定しています。そしてその先には国際宇宙ステーションの民間利活用や、アメリカを中心に検討が進められている月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」という構想等もあるため、宇宙に物資を輸送するニーズはますます高まってきています。
こうのとりの後継機として現在、役目を待っているのが「HTV-X」です。アルミ缶のような見た目のこうのとり(HTV)に対して左右に太陽光パネルを広げています。これは補給任務完了後も長期間の運用を行うために取り付けられたそうです。
JAXAのホームページでは、HTV-Xの改良点についていくつか紹介されています。搭載可能物資量の向上、輸送中の電源供給対応、搭載可能期間の延長等です。これらによって、よりたくさん安価に宇宙まで物資を運ぶことができるようになると期待されます。
HTV-Xは2021年度にH3ロケットで1号機の打ち上げが予定されています。1号機は技術実証機なので、これに成功すればきっと「こうのとり」のような親しみやすい愛称の募集が始まるものと思われます。すぐそこに迫る宇宙の民間時代を築く物資補給船にどんな名前が相応しいか、今から考えておくのも楽しいかもしれません。
(写真はJAXAが公開しているHTV-Xのペーパークラフト)