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百年文庫

今日の担当はいしばしです。

2011年10月に完結したポプラ社発行の全100巻の短編集が「百年文庫」。3年前に偶然、図書館で“発見!”し読み始めました。あまり短編は好きではないのですが、今まで出会ったことのない作家に出会う機会となりました。

1冊に3人の短編が収録されていて、100冊(すべての巻は漢字一文字の題がついている)で古今東西の300人の300篇の短編に出会うことが出来ました。すべてを紹介するのは無理なので(何日もブログを書くことになってしまう!)、3人だけ紹介します。

第37巻「駅」始めて出会った作家。ヨーゼフ・ロート(1894-1939)。オーストラリアのユダヤ系作家。『駅長ファルメライアー』:一瞬の出会いが運命を変えた物語。
第23巻「鍵」。SFは好きなジャンルで、『透明人間』など有名な本を書いたH.G.ウェルズの『塀についたドア』:現実の壁を越えようと、遥かな願望に向かった人間の悲しい物語。
最後はミステリアな話。飛騨市神岡図書館に「100年文庫」はあるのですが、67巻「花」がありませんでした。あちこちの図書館の蔵書を調べたのですが、67巻だけないところがいくつかありました。ミステリー!?
ちなみに、67巻には、森茉莉「薔薇くい姫」、片山廣子「ばらの花五つ」、城夏子「つらつら椿」が収録。何か呪われているのか、コレクター?