※この記事は、過去にカミオカラボのホームページに投稿された記事を一部加筆修正して投稿しています（掲載日：2019年5月8日）。

カミオカラボでは、館内に質問BOXが設置されこれまでに多くのご質問をいただきました。

noteのページでも、ご質問に答えていきたいと思います。

さっそく、最初の質問です。

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「カミオカンデの『ンデ』にはどういう意味があるのですか？」

（ペンネーム　おきょうさん　他）

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これは一番よく聞かれる質問かもしれません。気になりますね。

アルファベットで書いてみると少しわかりやすくなります。

"Kamiokande"

...そンデ？？

Kamiokaは、立地地域である「神岡町」に由来しています。

海外でもSNO（カナダのサドバリー（Sudbury）にあるニュートリノ観測施設）など、地名が名前に入っているものは多いようです。

次にndeについて。

カミオカンデはもともと「陽子崩壊」という水を構成する陽子が長い年月をかけて壊れてしまう現象の初観測を目指してつくられました。そこで、頭文字をとってKamioka Nucleon Decay Experiment（神岡核子崩壊実験）でKamiokandeと名付けられました。

ところがその後、「ニュートリノ」の検出にも威力を発揮することが示されました。そこで、後継機であるスーパーカミオカンデにはSuper Kamioka Neutrino Detection Experiment（神岡ニュートリノ検出実験）という意味も込められているそうです。

ニュートリノの観測も想定はされていましたが、実際に実験を始めてみるとそれが思わぬ科学的成果に次々と繋がっていくこととなったのです。

すごいですね！

ヤッターのポーズをとる非公式マスコット「スーパーカミオカンデくん」

投稿者　サイエンスコミュニケーター　高知尾