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T2K:ニュートリノはどこを飛んでいくの?

久しぶりに、いしばしの担当になります。
何でも突きぬけるニュートリノにとって、どんな岩石の中を通るかは、全く関係ないのですが、個人的な興味で調べてみました。お付き合いください。

ニュートリノは茨城県東海村にあるJ-PARCからスーパーカミオカンデのある飛騨市神岡町までの295Kmを飛んでいきます。
まず、J-PARCの近辺は、15~7万年前の河岸段丘の堆積物です。少し西に移動して黄緑に見えるのは、ジュラ紀の付加コンプレックス(海底に堆積した砂や泥がプレートの動きで地上に押し上げられた地層)で1億7600万~1億4600万年前の地層です。次の白く見えるところは現在の河川の堆積物と段丘でできています。
黄緑色は先ほどのジュラ紀の付加コンプレックスです。その中にある水色は付加体の中の石灰岩を表しています。
さらに西に行き薄い黄色から薄茶色の塊は榛名山で70~15万年前の火山岩です。すぐ西隣のピンク~赤の塊は浅間山。周辺を含めると13万年前から活動していたが、現在の浅間山は1万8000年前から現在も活動している活火山です。

燕岳3

さらに西に移動して、薄い黄色~白は非海成堆積岩。スーパーカミオカンデにだいぶ近づいて来ました。さらに西に薄紫の地域が広がっています。1億~6500万年前の深成岩(花崗岩)です。中央になる赤い塊は燕岳です。終わりに近づいてきましたが、黄緑色は白亜紀の堆積岩で福井県では恐竜の化石が沢山見つかっています。そして、2億5000万~2億年前の変成岩(飛騨片麻岩類)の中を通ってスーパーカミオカンデに到着しました!
ニュートリノは火山の中を通り抜けたり、たくさんの化石を通り抜けて到着しているようです。
(地質図は国土地理院のシームレス地質図をもとにしました。)