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 こんにちは!
    今回は佐古が担当させていただきます。

  雪    三好 達治
 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

 しんしんと降り積もる二年ぶりの大雪でしたが、一週間前はカミオカラボの周辺も雲一つない快晴に恵まれ、美しい冬景色が広がりました。めったにない冬の青空、まさに絶好のスキー日和でした。

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 「雪は天から送られた手紙である」という言葉を残した、中谷宇吉郎博士。生誕地である石川県片山津に「雪の科学館」が開館されたのは、1994年です。設計は、神岡庁舎と同じ磯崎新氏と聞くと、親近感がわいてくるから不思議です。雪の結晶の形(六方対称形が多く、基本の形は角板・星状六花・角柱・針状の四種類)は、大気の温度と水蒸気が補給される度合いできまるそうです。雪の結晶をみて上空の気象状態を知ることができる……それが「天から送られた手紙」の意味だとか。

 雪にはいろいろな表現があります。ここ神岡では、

  ボタンユキ(降ってくる大きな雪)
  ザラメユキ
  (ざらざらした雪 ざらざらした砂糖をザラメ キザラと言いました)
  コナユキ・(寒い日に細かく降る雪)
  ベタユキ(水分の多い雪)
  ユキガクサッテイル
  (ザラメユキがとけかかってべっとりする)
 などの呼び名があるそうです。
  (参考「神岡ニュース」―孫に語る 神岡の方言考―甲谷良治)

 三十数年前のヒット曲、新沼謙治の「津軽恋女」には、東北の雪が出てきます。太宰治の小説「津軽」をモチーフにしていると聞きました。
 津軽には七つの雪が降るとか
  こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みづ雪 かた雪 ざらめ雪               春待つ氷雪

 さて、明日からはまた寒波到来。飛騨地方はまた、まとまった積雪の予報です。どのような雪になるのでしょうか。降り方をたのしむことができる、その程度の積雪であることを祈っています。

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