和菓子の「おけいこばこ」
こんにちは!
今日はスタッフの佐古が担当させていただきます。
GO TOキャンペーンが始まりましたが、コロナウイルス感染者が増加していることもあり、まだまだ予断を許さない厳しい現状が続いています。カミオカラボにおいてもバーチャル体験やオンラインツアー等を配信し、各地に居ながらでもひだ宇宙科学館カミオカラボを楽しんでいただけるよう、工夫を重ねているところです。
さて、日頃より「花より団子」を自任していますが、京都、金沢、松江などをおいしい和菓子を求めて訪ね歩くことも、今しばらくはままなりません。昨今は、味わうだけではなく手作りにも興味を持ち始めました。何か面白いものはないかとネット検索していたところ、ピッタリの企画を見つけました。その名も「おけいこばこ」。和菓子作り教室に直接参加しなくても、気軽に家で作ることができるキットです。これを頼まないわけにはいきません。早速注文しました!
毛筆手書きの手紙が添えられた小箱が到着しました。「ニッコリ笑顔でチャレンジいただけたなら とっても幸せです おけいこばこからハッピースマイル 和菓子の力 茶道の力信じます」とのメッセージに顔もほころびました。わくわくどきどき、ときめきながら蓋を開けると、見本のお菓子が1個と3個分の材料が入っていました。月替わりで、今月のお菓子はマリーゴールド。花言葉は「逆境を乗り越えて生きる」、まさに今の時代にピッタリではありませんか。
手書きの詳しい作り方説明書に目を通して、作業に取りかかりました。マリーゴールド作りのポイントは、2色の錦玉をサイコロ状に切ったり茶巾の上にきれいに並べたりと、地味で細かい作業のようです。まずは、錦玉を6~7ミリのサイコロ状に切りました。次に手のひらにピンク色の餡をのせて平べったくし、よもぎ餡を包み込みその上に葉っぱをイメージした水色の餡をのせました。最後に茶巾の上に敷き詰めた錦玉の中心に餡をのせ、茶巾絞りを作りそっと広げたら完成です。見本の上品さに比べ、作り手に似てふくよかなマリーゴールドになりました。自分で作ったと思うと、やや大きめでサイズが不ぞろいの錦玉もいとおしく感じられました。銘々皿にのせて楊子で切ると琥珀2色の下に、ピンクとよもぎ色のパステルカラーが断面となってあらわれました。口に運ぶとよもぎの風味が広がり、あっさりとした甘さが残りました。神岡町の大洞湧水で点てた抹茶を飲み、ふっと一息、至福のひとときでした。