北アルプス山麓の春
こんにちは!
スタッフの佐古七重です。2回目は、北アルプス山麓の春を紹介します。
飛騨市が気温19度を観測した日、陽気に誘われるかのようにドライブを思い立ちました。あり合わせの食材を詰め込んだ簡単弁当も、飛騨春慶塗の重箱に詰めるとご馳走に見えるから不思議です。
目指すは、最近足を運んでいない新穂高!三密を避けて開けた窓からは、さわやかな風が顔をなでてきました。残雪の焼岳を正面に仰ぎながら車を走らせ、立ち寄った道の駅駐車場で腹ごしらえを済ませました。
蒲田トンネルができたことにより、川沿いの急曲がりを恐れることなく温泉街入口に到着しました。中尾温泉街に上り北アルプス大橋を目指しました。橋のたもとでは、関西からツーリングの若者達が景色を楽しみながら休憩中でした。
鍋平防災ヘリポートの下では、パトカー等車が数台駐車していました。どうやら、春山シーズン開幕に向け、北飛山岳救助隊詰所の準備が進められている模様でした。
稜線にロープウェイの鉄塔が見えてきましたが、運行が休止されたため駐車場に車の姿は見当たりませんでした。白樺の下には、花を開いたフキノトウが群生していました。枯葉の下から「よいしょ、よいしょ。」と、踏ん張って頭を出したのでしょう。
白樺平駅近くの日陰にはまだ残雪があり、標高1300メートルを実感しました。2階建てゴンドラが駅舎に停止している中、自動放送で流れる構内アナウンスが山麓の静寂に響いていました。
登山者やロープウェイ利用者で賑わう、いつもの北アルプス山麓の風景が戻ってくるために、今しばらく自粛生活を頑張らなくてはと思っています。