風薫る5月
こんにちは、スタッフの古宿です。今日は朝からさわやかな青空が広がり、とても気持ちよく過ごせました。『風薫る5月』という言葉がありますが、飛騨地方もこの時期は田植えや山菜摘み、渓流釣り、登山など自然の恵みと美しさをより身近に感じられる素敵な季節です。一年のうちで5月が一番好きという方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
カミオカラボがある道の駅「宙(スカイ)ドーム・神岡」では、今月8日からレストランとファーストフードで営業を一部再開しました、利用者は地元住民か仕事関係で神岡町に立ち寄った人たちが中心で、駐車場はいまだ閑散としています。新緑の中、自転車で線路を疾走するレールマウンテンバイクや、鉱山町のレトロな街並みを散策するガイドツアー、山小屋などが休業を余儀なくされており、残念でなりません。
しかしながら、本日、駐車場脇の喫煙所で一服していたら、稲の苗床を積んだ軽トラックが前方の国道を通り過ぎるのを見かけました。『あぁ、こんな時でも田植えの準備はちゃんと進んでいる』。世界中がコロナウイルスにより物心両面で痛めつけられているのにかかわらず、稲作という昔ながらの人と自然の営みが持続していることに感動を覚えました。
お隣の高山市奥飛騨温泉郷にある飛騨山脈の笠ケ岳(標高2898㍍)は、毎年5月上旬から中下旬にかけて南西の斜面に白馬の形をした雪形が出現します。麓の農家では、昔からこの白馬が現れるのを見て田植えを始める目安にしてきたといわれています。神岡町からもスキー場のある流葉地区など数カ所から望むことができ、さっそく現地へ行ってみました。今年も雪解けが進み、山頂のすぐ下に馬の首と背中の一部、尻が現れているのを確認しました。美しい白馬の雪形の全貌が見られるのはもうすぐです。